こんにちは。園田第二です。
墨汁が登場するのはお正月の書初めはおなじみですが、今回は『書く』より『描く』を目的に字でも絵でも何でも自由に描いてもらう墨汁を使った自由画にチャレンジしてみました。
目指せ墨象アート!
絵の具よりも登場頻度の低い墨汁。においも違えばのびも違います。落ちにくいし、乾いたら滲みにくい。
かすれていく墨のグラデーションがいい感じに表現できています。
そんな墨の特性も知りながら自由に描く事を楽しんでもらいました。
同じ力量で同じ位のサイズにチョンチョンと描いてみる子や、止めはねが偶然に生まれて書道家の様な凛とした表情も相まってほのぼのさせてくれる子もいました。
筆に付ける墨の量の調整は難しく、つけすぎて半紙に穴が開いてしまう子もいましたが、それも学びの一つです。
墨で竜の絵を描いて学校で評価されたというお話を聞いていました。今回は字を書く事を選んでくれました。
縦に長い半紙を横向きに置いていたら、字を縦向きにした時に読めるように文字を90度回転移動させて
自分の名前を書く子がいました。大人でもちょこっと難しいところ、これには本当に驚きました。こんな力がこのお友達にあったなんて!と知ることが出来とても嬉しく感じました。
名前の文字をお見せ出来ないのが残念です、、。
視空間認知機能と呼ばれるもので、見たもの全体を把握する、地図を読む力もこれにあたるそうです。
墨汁と半紙があると字を書くという固定観念があるかもしれませんが、今回自由に描いてもらうことで、子供達一人ひとりの個性が表現され、気づくこともありました。
小さな事でも子供たちの自信の芽を見つけていけたらと思います。