10月の運動プログラムは室内カーリングに取り組みました。
カーリングは非日常的なスポーツであるため、どういうスポーツなのかルールを少し学習しました。
まずは楽しくルールを覚える目的として『キャップカーリング』というゲームを行いました。ペットボトルの蓋を指または道具で弾いて気軽に遊べるゲームです。
ハウス(的)にストーンを多く入れたチームが勝ちという単純なルールですが、スコアの判定に苦戦しています。
去年の運動プログラムで取り組んだボッチャは『地上のカーリング』と言われており、スコアの判定方法もよく似ています。
『ボッチャを思い出して』の声掛けで忘れかけていた記憶が蘇ります。
また、カーリングはリード・セカンド・サード・スキップといった投球の順番が決まっていますが、ボッチャは投球したボールとジャックボールとの距離で順番が変わります。
『似ているけど違う』そういった変化に気付かせることも学習の目的の一つです。
大西店の室内カーリングでは①チームで作戦会議、②試合、③スコアの三つの手順で行います。
①の作戦会議ではカーリングとは『個人種目』ではなく『チームスポーツ』であるということを意識する目的で実施しています。
キャプテンをチーム内で決めてキャプテンが作戦会議を進行します。
リード・セカンド・サード・スキップという投球の順番はそれぞれに役割があり、例えばリードで投球する人は『フリーガードゾーンルール』というものが適用されます。
簡潔に説明するとゾーンの中にある相手ストーンをはじき出してはいけないというルールです。
リードで投球する人は、今後の試合展開を考えてどの位置にストーンを置くのか個人だけではなく、チームで戦略を立てながら試合に取り組んで行きます。
②の試合では①のチームで立てた作戦を実践で行っていきます。必ず作戦通りにいかないのがスポーツ。
相手チームの動きに合わせながらその都度戦略を変えていきます。審判に作戦タイムと告げてキャプテンを筆頭に試合の流れをシートに記入したり、投球の指示を出したりします。
③のスコアでは試合結果をシートに記入します。
また審判の役割を担当している人は両チームに分かるように『○対○で○チームの勝ちです』とアナウンスします。
どうしてもスコアの判定がわからない場合はわかるお友達に教えてもらうなど自身で考えて行動します。
ここではルールの理解と考えて行動することができる自立心の向上を目的として取り組んでいます。
室内カーリングに使用するストーンにはキャスターが付いており。少量の押す力で滑るようになっています。
投げる・蹴るの動作が難しい子でも参加しやすく、大西店ではほとんどの子どもたちが職員の補助なしで投球しています。
また今期の運動プログラムでは『チームスポーツ』をスローガンとして取り組んでおり、子どもたちにも意識して取り組んでもらえるプログラムを考案しています。
最初はプログラム内だけの行動であったのがプログラム外でも積極的にお友達のサポートをしたり、みかん大西店として団結力が高まっているように思います。
単に技術や知識だけだなく楽しくスポーツに取り組んでいく中で、スポーツマンシップなど精神的な部分の育成にも力を入れていきたいと考えています。