約半年間をかけて西難波第2のご利用者の皆さん、そして水堂メンバーたちと、個別作品の制作の他、合同作品を制作をしてきました。
平成29年8月17日、その集大成をみかんの木水堂店舗で開催した「アートカフェ」にて展示。
各自が個別の作品を制作する他、合同制作ではメンバーさんそして職員、そこに関わる全ての人が創り上げる空想の街を制作してきました。
創造することが難しい、作ることが苦手、上手に作れないし何を作ればいいのかわからない・・・
皆がみんな、何かを作ることを得意とするわけではありません。
物作りが好きな人もいれば、好きじゃない!という人だっています。
でもそれは苦手意識であったり、こうでなければならないという思いからくるものだと思います。
だからこそもっと自由にのびのびと、家がどんな形をしていようが、どんな色を塗ろうが、どんな動物を作ろうと、楽しい!という気持ちを大切に取り組んできました。
この空想の街ではあらかじめ3つの朝・昼・夜というテーマだけを決めて各自が作ってみたい、やってみたいという思いに重きを置いて制作に取りかかりました。
家を作ってみたい、じゃあ家の周りの草木や花を作ろう!
自動車を作ってみたい、じゃあ道路が必要だ!
そうやって自分の周りにいる友達や職員関係なく、そこに集まる全ての人たちが考え、創造し繋がって出来上がった作品です。
そして各自の作品は、長期間かけて少しずつ創り上げてきたものです。
各自が得意とする分野に集中し、敢えて制作という時間を設けず、描きたい時に描く、作りたい時に作るというかたちで取り組んできました。
見本やお手本を見せて作るものではなく、作りたいものに対してどんな材料を使ってみたいか、どんな形にしたいか、1つずつ一緒に考えたり相談したりしながら完成させます。
自画像を描いてみたり、イラストが得意な人は様々な画材や材料を用いていつもとは違うイラストを描いてみたり、編み物をしてみたり・・・
月に1回程度の交流を重ね、ああでもないこうでもないと言いながら数多くの作品が完成!
自分たちが作った作品を展示する機会や観賞する機会、そしてそういった場所は学校を卒業すれば数少ないものだと思います。
今回のアートカフェはただ作品を展示することだけを目的としたわけではなく、自分達が作ったものを展示、観賞し、1つの大きな目標に向かって数多くの人々が協力し合うこと。
そして立場関係なく多くの人々と協力し合う中で感じる気持ちや、作品を完成させて感じる達成感や喜びを大切にしてほしいという目的もありました。
西難波第2のご利用者様、そして水堂メンバーたちで作り上げた「アートカフェ」という大きな空間。
ご来場いただいたご家族各位、関係者様、本当に有難うございました。